ブランド事典

マーガレット・ハウエル Margaret Howell

ブランド

くつろげる洋服を提案するマーガレット・ハウエル

マーガレット・ハウエルは1970年代のデザイナーのニュージェネレーションの1人として、ハリスツイードや、アイリッシュリネンなどの伝統的な素材をトレンドマーケットに復活させました。
デザインにおいては装飾的なものは極力省き、シンプルで実用性を重視しつつ、最新のトレンドもほどよくブレンドさせることを目指しました。
マーガレット・ハウエルのコレクションは、購入する前からじっくり着込んだような感触与えてくれます。
スマートさよりもライフスタイルの自然な表現や遊び心を重んじる人に最適なコレクションと言えるでしょう。

デザイナー“マーガレット・ハウエル”は、1946年、イギリスのサリー州に3人姉妹の末っ子として生まれます。
彼女の両親は華美を好まず、郊外での生活を楽しんでいたことが、彼女の作品に影響を与えているかもしれません。
1969年にロンドン・ユニバーシティのゴールドスミス・カレッジを卒業後、ペーパーマッシュのハンドペインティッド・ビーズやハンドニットのベレー帽などアクセサリーの制作を開始します。

メンズウェアを手掛けたきっかけは、フリーマーケットで出会った、一枚の男物のビスポークシャツでした。
その素晴らしい縫製、カッティング、さらには、着古されたくたっとした独特の味わいにマーガレットは魅せられました。
当時、プレスが強くかかったシャツが主流だったなかで、マーガレットが発表したのは、のりの効いていない、身頃がたっぷりとしたメンズシャツでした。
それは、英国のヴォーグ誌で取り上げられ、ファッション界に新たな一石を投じました。

1970年には最初のスタジオをロンドン郊外のブラックヒースに設立し、メンズシャツのデザイナーとしてのキャリアをスタートさせます。
1977年にはロンドンのサウス・モルトンストリートに初のショップをオープンします。
その後、ウィメンズのコレクションも発表し、マーガレットのビジネスはロンドンを拠点に、着実に広がっていきました。

1981年には、日本のアングローバル社とライセンス契約を結び、日本でも多くのファンを獲得しています。
1983年に英国デザイナー・オブ・ザ・イヤー(年間優秀デザイナー)を受賞しています。
1998年、マーガレット・ハウエル・ホームコレクションをリリースします。
そして2002年にロンドンの中心部ウィグモアストリートに大型フラッグシップショップをオープンし、メンズコレクション、ウィメンズコレクション、ホームコレクションに加え、彼女がセレクトした50年代や60年代の家具や食器なども扱っています。

※マーガレット・ハウエルは当店では取り扱っておりません。