ブランド事典

ルビアム Lubiam

カンパニー

ルビアム(Lubiam)社は、イタリアのスーツメーカーです。
1911年に創業したルビアム社(Lubiam)は、創設者であるLuigi Bianchi(ルイジ・ビアンキ)の名と、拠点となるMantova(マントヴァ)の地名に由来しています。

100年もの間、4代にわたり伝統的なサルトリア技術を継承してきたルビアム社は、業界でも希少な存在で、その会社理念には、品質の調和と着心地の良さ、そしてサービスおよび製品の向上とファッションデザインへの飽くなき追求を掲げています。
人々の趣向や、若者のニーズなどを感じ取りながら、時代とともに変化していく日々の創作活動は、サルトリアの伝統と手工業のスキルを備えたビアンキファミリーにとって、いつもチャレンジングなことです。

ルビアム社は、クラッシックでありながらも、最新の高級エクスクルーシヴファブリックを使用することで、その着心地の良さを実現しています。
モダン&ラグジュアリーを求める若者に向けられたスリムフィッティングラインも展開しており、細部には手工業の工程が施されます。

三世紀にわたる冒険

ルイジ・ビアンキという一人の男の歴史なしに、ルビアムレーベルを語ることはできません。
彼は若干16歳だった1898年に、故郷のマントヴァ州を立ち、仕立て業の秘訣を学ぶためトリノへ向かいました。
彼は仕立て屋、しかも仕立ての達人になりたかったのです。
祖父ジュリアーノは田舎町の床屋で、父パリデは仕立て屋という職人一家の家に生まれた彼にとって、彼もまた職人になることは自然な流れでした。
創設者ルイジのクリエイティブなインスピレーションから生まれた目標と情熱は、息子エドとジュリアーノへ、そして孫のジュリアーノとルイジへと受け継がれ発展していきました。
ルビアムは、地域や文化、社会と強い結びつきを持ち、短期間でヨーロッパ全域、アメリカ、カナダ、アジア、そして日本と、グローバルな成功を収めました。

フィロソフィー

1911年に仕立屋として設立され、1930年代には急速に事業として拡大していったルビアムの成功の秘訣は、ビアンキ家で代々受け継がれた技術とシステムへの情熱にあります。
受け継がれたこの精神が今、ビアンキ家第四代の経営の原動力となっています。
その企業理念のもとに、原材料の品質や各工程が厳しくチェックされています。
そのスタイルの研究や高い専門性、そして製品をリニューアルしていく力によって、高い支持を得ています。

コレクションは、季節ごとに「ルイジ・ビアンキ・マントヴァ」、「L.B.M.1911」、「LUBIAM」の3種類が展開されています。
「L.B.M.1911」はアンコンジャケットを得意とし、製品洗いなど現在のトレンドをジャストタイミングで提供しています。
エルボーパッチのジャケットをトレンドシーンにカムバックさせ、大ヒットさせました。「LUBIAM」もアンコンジャケットを得意としながら、きれい目なコレクションをラインナップしています。

ルビアムは、最高の衣服を提供する伝統に誇りをもっています。
製品ひとつひとつには、長い時間を掛けて培われた職人の心遣いや丁寧さと、現代の技術が生み出す製造効率の両方が反映されています。
また、ルビアムは従業員の要望に応じた良好な労働環境や企業風土を作っていこうとしてきました。
ルビアムは常に、従業員管理の最先端にいました。
1930年代にはすでに、従業員の夏休み制度や工場に隣接する社宅に加え、社員食堂や社員クラブ、図書館を設置していました。
また女性従業員は常に半数を超えており、正当に評価され保護されています。
従業員のうち約30%はパートタイマーで、仕事とプライベートを両立させるための施策が多く導入されています。

こういった施策は高く評価され、従業員の仕事とプライベートの両立を目指した「より良い調和のための分担と多様化プロジェクト」で、2008年ファミリーワーク賞を受賞しました。