フランスのピレネー山脈の麓サン・セベ(Saint-Sever) にて、羽毛を生産する会社として1859年に創業したピレネックス(Pyrenex)社。
サン・セベはフォアグラの産地として欧州では有名な地域で、鴨やガチョウの飼育が盛んに行われています。
創業当時から現在に至るまでピレネックス社は、食用として処理された羽毛を用いて、掛け布団や枕などの寝具なども生産を続けています。
1960年代になると、羽毛生産や寝具の生産を続けながら、本格的なアパレル製品の生産を始めました。
先ず、良質なダウンの保温性を生かして、地元ピレネー山脈で活動するアルピニスト達や、極寒で活動するフランス軍の為に寝袋の生産をスタート。
その評判は瞬く間に世界に広がり、スキーやウィンタースポーツなどで着用できる、ジャケットなどのアクティブなアイテム生産へとシフトしていきます。
当時は主に、他メーカーの製品を生産するOEMメーカーとして確立していき、様々なブランドとタッグを組んで物づくりのノウハウを蓄積していきます。
現在はパリの直営店や百貨店にコーナーを展開する、フランスを代表するダウンブランドに発展しました。
ピレネックスは現在も羽毛販売や寝具の生産も続けており、世界的には珍しい原毛から製品を一貫して生産しているダウンの総合メーカーです。
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