ファッション用語事典

タータンとは、スコットランド特有の多彩な色が縦横に交差した柄のことを指す。
英語のTartanはフランス語の動詞で「布を織る」という意味のtirerから派生したtiretainを語源とする。
また、スコットランドの土着語であるゲーリック語ではブレアカンとも言い、「たくさんの色合い」を意味する。
日本語で一般的なタータン・チェックという言葉は和製英語であり、本国スコットランドでは単にタータンと呼ぶ。

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タータンチェック Tartan Check

ステンカラーコートとは、コンバーティブルカラーコートの一種で、第一ボタンを開いた開襟の状態でも、閉じた襟の状態でも着用できる二重襟を特徴としたコートのことである。
ステンカラーとはそもそも和製英語であり、ステンカラーのステンはスタンドが訛ったものと考えられている。
このステンカラーの正しい呼称は、真直ぐに落ちたような襟という意の、「スタンド・フォール・カラー」、または、衿腰から折り返った襟を意味する、「ターン・オーバー・カラーなどど呼ばれ、ラグラン・スリープ、フライフロント仕立てで、膝丈の長さのものが多い。

従来、ステンカラーコートと言えば、膝丈の着丈の、Aラインでたっぷりとした、身頃幅のあるものが多かった。

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ステンカラーコート Stand Fall Collar

ポロシャツとは、襟付きのコットンピケ素材の半袖シャツのものを指す。
伝統的なタイプのものは半袖のコットンピケ素材に、前立ては2つ、または3つボタン。現在ではボタンの代わりにジッパーを用いたり、ボタンの無い開襟タイプのスキッパーと呼ばれるもの、台襟がついたもの、襟にボタンが付いたボタンダウンタイプなど、様々なモデルが存在する。
またコットンピケ素材のほかに、シルクやメリノウール、シーアイランドコットン(海島綿)などの高級素材や化学繊維を使用したタイプもある。

ポロシャツの歴史は19世紀後半にまで遡る。

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ポロシャツ Polo Shirt

ペッカリーとは、南米に生息する鯨偶蹄目ペッカリー科に属するイノシシに似た動物の事で、世界中で最も希少価値の高い皮革であり、主に手袋用皮革として用いられる。
ペッカリーグローブを生産している代表的なメーカーは、英国王室御用達のデンツ、レイノルズ&ケント、伊メローラ、アルポなどが特に知られている。
英国最古参、現在でも残存する、英国唯一の手袋メーカーといっても過言ではないデンツは、英国女王エリザベス?世に手袋を献上した功績を持つ、老舗中の老舗である。

ペッカリーの革は、通常のレザーに比べると非常に硬い為、たった一組の手袋を作るのにも、32もの工程を要する。

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ペッカリー Peccary

M-51 – M-51

M-51ジャケットとは、アメリカ軍用に作られた防寒性・撥水性に優れた9オンスのコットンサテン生地を用いたジャケットを指す。
別名フィッシュテールパーカーと言い、文字通り魚の背ビレのように背中の着丈が前方の着丈よりも長いことに由来。

元々、M-51は1950年の朝鮮戦争に於いて戦闘服としてアメリカ陸軍に採用されたルーツを持つ。
M-51のMは「Model=モデル」を表し、51は1951年という年号を表している。

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M-51 – M-51

ゴム引きコートとは、グラスゴー生まれの英国人科学者で、マッキントッシュ社の創設者でもあるチャールズ・マッキントッシュが、発明に成功したゴム引きと呼ばれる特殊な素材を用いたコートのことである。

幼少時代より、化学の虜となっていたチャールズ・マッキントッシュは、自身の生まれ故郷でもあるグラスゴーの工員として働いていた10代のころから、様々な数多くの化学的実験を友人たちとともに行なっていた。
そうした実験の中で、彼は、後のゴム引き生地製造方法の雛型となる、タールとナフタを1つに混ぜ合わせて作る、防水性の生地の製造実験に成功していた。
この製造方法を更に改良し、剛質性に富んだ2種類のインド産ゴムを混ぜ合わせ、そのゴム生地にナフタを化学反応させて、防水性の高いゴム生地を発明した。

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ゴム引きコート Rubber Coat

センツァ・インテルノとは、肩パットや芯地を最小限に留め、裏地を持たない軽い一枚仕立てのジャケットを指す。
センツァとはイタリア語で「無」という意味で、インテルノとは「中身・芯」を表している。
センツァ・インテルノは、ナポリのテーラーたちが得意としている技巧の1つで、特に日本ではマニカ・カミーチャと共に人気を博しているスタイルである。
総裏地仕様のものに比べ、裏地で覆うことによるライニングで、仕上げのミスを隠すことが出来ない為、テーラーの技術が一目瞭然となる高度なテーラリング技術である。

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センツァ・インテルノ Senza Interlno

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