ファッション用語事典

アイスコットン

アイスコットンはスイスのSpoerry(スポエリー)1866社が紡績会社としての長年の経験を活かして開発した特殊紡績技術によるシャリ感、高接触冷感(Q-max値による)が特長の超長綿素材である。
スイスアルプスをイメージに持つケミカルフリーの100%綿糸なので、同様の機能を持つ合成繊維はもちろん、綿素材でも化学的加工をほどこしたものとはナチュラルさで差別化を図ることができる機能素材。
撚糸等の物理的な加工だけをほどこされたスポエリー・アイスコットンは、高い熱伝導性を持つために肌につけたときに身体の熱を吸い取り、それが身に付ける人に「ひんやり」と感じられる。
イタリアのニットメーカーであるザノーネがニット商品を製作し、8010ゲッコーがジャケットを製作するなど様々なメーカーに採用されている。
清涼感素材が沢山ある中で、スポエリー社が開発したこのアイスコットンの最も素晴らしいところはその他の清涼感素材に見られる混紡糸に薬品を漬けて作られたケミカル系繊維ではなく、綿糸の縒りのみで作られた清涼感素材であるという点である。
年々暑さが厳しさを増す、日本の夏にぴったりの素材といえる。
アイスコットン