ブランド事典

ケント&カーウェン Kent&Curwen

ブランド

ケント&カーウェンは今では日本のみで展開されており、スーツをメインアイテムとしていますが、元々は英国の国民的スポーツ「クリケット」と密接な関係を持ち、ニット製品で評価の高いブランドでした。

ケント&カーウェン創業のルーツは19世紀の中期にさかのぼります。
ロンドンにナッティング・アンド・ケント社という、良質の英国産ウールを用いローゲージのセーターを作ることで、高く評価されていたニット・メーカーがありました。
同社は1926年に経営の危機に瀕し、その再建のために新たに創業されたのが「ケント&カーウェン」でした。

「ケント&カーウェン」の名が冠されたローゲージのセーターはクリケットに興じる人たちにとって、なくてはならないものでしたが、やがてV衿のクリケット・セーターは、テニスでも馴染みのものとなります。
ケント&カーウェンは多くのプレーヤーに支持され、1930年代にはルネ・ラコステやフレッド・ペリーへウェアを提供するようになります。

1970年代には事業を拡大し、上流階級の紳士が集うクラブのメンバーが着用するクラブ・ジャケットなど紳士服全般を手掛け、総合紳士服メーカーになりました。