ブランド事典

オースチン・リード Austin Reed

ブランド

1900年、オースチン・リードはオースチン・レナード・リードにより創業されました。
それまでの高級紳士服といえばオーダーメイドという時代の中、高品質の生地で仕立てにこだわった既製服を提供しました。
彼が謳った「品質は常に最高であれ。しかし、価格は常に明白率直であれ」というフレーズはオースチン・リードというショップを端的に表しています。

オースチン・レナード・リードは19歳の時にアメリカでリテールビジネスを学び、26歳の時にロンドンのフェンチャーチ・ストリートに紳士服店をオープンさせました。
シャツとカラー(替え衿)を主力商品としたその店は順調に売上を伸ばし、1911年にメンズファッションの中心街リージェントストリートに進出します。
そのショップでスーツやジャケット、コートなどの装いの品々を総合的に揃える紳士服店、『オースチン リード』が本格的に始動します。

彼はマーケティングにも力を入れ、世界豪華客船“クイーン・メアリー号”にも出店します。
そのことは大変話題になり、オースチン・リードの服がウィンザー公やチャーチル元英国首相をはじめとする多くの著名人に知られることになりました。

1994年にはチャールズ皇太子から、翌年にはエリザベス女王から英国王室御用達の栄誉を授かっています。
2003年にリージェントストリート本店はリニューアルし、カフェバーなども備えています。