ファッション用語事典

ギンガムチェック

ギンガムチェックとは、白と別の色との2色で構成された格子柄のことを指し、コットン地の白色の晒糸と、赤、青、緑、黄色などに染めた染糸を用いて織り出される生地の事である。
主にシャツ用の生地として用いられることの多い柄であるが、現在ではジャケットやパンツ、ネクタイ、ハンカチなどにも用いられることの多い柄である。

「ギンガム」という言葉の起源は、マレー語で「ストライプ」を意味する“ging-gang”に由来している。
現在では格子柄として知られるギンガムチェックだが、17世紀のヨーロッパに初めてその生地がもたらされた時は、ストライプ柄の生地であった。
その後、18世紀中頃、産業革命発祥の地である、英国マンチェスターの紡績工場にて、現在のギンガムチェックの原型とも言うべきブルーとホワイトの格子柄のコットン生地が、「ギンガムチェック」という名で織られるようになった。

昨今ではファッション界全体のアメリカンファッションへの回帰を受け、ギンガムチェックが再び脚光を浴びている。
アメリカントラディショナルブランドの雄、ブルックスブラザーズやポールスチュワートなどは何百という種類のギンガムチェック柄のシャツ生地を常にストックで保有し、ラルフローレンは毎シーズン必ず自身のコレクションでギンガムチェック柄を彼自身のアイコンとして取り入れている。
そのすっきりとした清涼感のある格子柄と、洗濯を繰り返してもくたびれない耐久性の高さから、夏場に着られることの多いギンガムチェックであるが、シンプルな色づかいと汎用性の高い柄で取り入れやすい事から、オールシーズン着ることが出来、一目でファッショナブルな印象を受ける最も人気のあるチェック柄の 1つとなっている。

ギンガムチェック/Gingham