ブランド事典

エディ・モネッティ Eddi Monetti

ブランド

1861年イタリア統一まで王国として栄えたナポリに生まれ育ったエディ・モネッティ(Eddi Monetti)の創立者エドゥアルド・モネッティ。
ある日通りを走り抜けるナポリ王の馬車を見た彼は、「王になることが叶わぬなら、せめて専用馬車を持ちたい」と思い、1887年にロゴマークに馬車を描いたエディ・モネッティを誕生させました。
その後、ナポリ王をはじめとする多くのセレブリティーが顧客リストに名を連ねるまでに成長。
4代目サルヴァトーレ・モネッティが当主となった現在もなお、世界中のアーティストやスポーツマン、政治・経済界の要人等多くの顧客に愛されています。
初代エディが描いたロゴマークの馬車に象徴される、王国であるという誇りと気品に満ちたエレガンスに人々は魅了されています。

ヒストリー

1887年、エドゥアルド・モネッティはナポリ市内で最もエレガントな通りであるトレド通り50番に店を開きました。
当時ショーウィンドウを飾っていたのは、シャツでもスーツでもなく、帽子でした。
世界のファッショントレンドをけん引していたナポリ出身のテノール歌手、エンリコ・カルーソの思いがけない来店も、エディ・モネッティが広く知られるきっかけの一つとなりました。

その後エドゥアルドの一人息子サルバトーレが18歳で事業を引き継ぎました。
ショーウィンドウのメインはいつも帽子でしたが、徐々にネクタイやシャツ、ジャケット、さらにアクセサリーをコーディネイトする様になりました。
そのエレガントなテイストのディスプレイは、初代イタリア大統領や著名作家など、多くのナポリ人VIP達の注目を集めていきました。

1960年代初頭、3代目となるエドゥアルド・モネッティ(初代:エドゥアルド、2代目:サルバトーレ、3代目:エドゥアルド・通称エディ) が後を継ぎました。
彼は有望なジャーナリストでしたが、事業を継いでほしいという父サルバトーレの申し出を受け入れ、伝統を受け継ぐことになりました。
エディは「エレガンスは持って生まれる物である」、「男は時代に乗り遅れてはいけない」というモットーを掲げつつ、着こなしに統一性を持たせた「トータルルック」を提案し、順調に販売拠点を増やしていきました。

スーツからアクセサリーにまで至る製品多角化の結果、エディ・モネッティは世界に拡大することになりました。
さらにアジア諸国の成長市場に多額の投資を行ったことで、予想をはるかに超えた著しい成長を遂げました。
創造性と信頼というポリシーを掲げ、常に顧客の声に耳を傾けていたことで、エディ・モネッティは成功していきました。

ファブリック

イタリアン・エレガンスを代表するエディ・モネッティの生地は、厳選された素材のみを使用しています。
色柄はベーシックな物や光沢あるドビー柄、ベーシックな紺やグレーにブルーやオレンジ、イエロー等を織り込んだ物などを扱い、エディ・モネッティならではのナポリを感じさせるコレクションを展開しています。