ブランド事典

エルメネジルド・ゼニア Ermenegildo Zegna

ブランド

イタリア服飾業界の巨人 エルメネジルド・ゼニア

ゼニア(Ermenegildo Zegna)は、1910年、企業名となっているエルメネジルド・ゼニア氏の父親であるアンジェロ・ゼニアによりトリヴェロに創業されました。
エルメネジルドは、父親より20歳で家業を受継ぎ、ゼニアを近代的な企業に育て上げ、イタリア全土から世界のマーケットへと販路を広げていきました。

紳士服地で確固たる地位を築いた後、1968年にはエルメネジルドの息子であるアルド(現会長)とアンジェロ(現社長)が事業を継承し、既製服の分野への進出を果たしました。「優れたデザインは優れた素材を求め、優れた素材は優れたデザインを求める」というゼニアの哲学に従い、スーツにはじまりスポーツウェアまでもを含むトータルメンズブラントとしての地位を不動のものにしていきます。
現在においても、素材の開発、縫製、原毛の買い付けから、紡績、染色加工、製品化までトリヴェロの工場にて一貫した自社生産が行われています。

ゼニアのラインには、フォーマルな順に、最高級なファブリックをテーラーメード感覚に仕立てた「サルトリアーレ」、ドレスアップカジュアルがコンセプトの「ソフト」、最もカジュアルなラインである「カジュアル」の3つのコレクションがカテゴライズされており、いずれも”軽くて、柔らかい”という個性をもっています。

ゼニアの特徴の一つである「ス・ミズーラ」は、生地選びから仕上がりまでのプロセスに、ゼニアのポリシーにのっとった独自のノウハウが生かされており、約450種のファブリック(生地)と、100種類以上のモデルから自分の好みを選ぶことが出来きます。
オーダー可能なアイテムはスーツのほか、ジャケット、コート、ベスト、パンツ、フォーマルウエア、ドレスシャツなどがあります。

日本では1977年にゼニア・ジャパンが設立され、1996年には銀座に直営の旗艦店がオープンしています。