ビルケンシュトック・タタミ Birkenstock Tatami
2011/01/25
ブランド
タタミ(Birkenstock Tatami)は1990年、アレックス・ビルケンシュトックによって誕生しました。 230年以上に及ぶビルケンシュトック社の技術と経験をベースとし、その上にファッション性を加えることに成功したフットウェアブランドです。 タタミの製品は、解剖学に基づいて作られたビルケンシュトックのフットベッドから得られる快適性によって比類のないものとなっています。 コンフォートでありながらスタイリッシュであるフットウェアを作るのがとても難しいことですが、タタミはその両方を実現しました。 |
機能性と特徴
TATAMIにはビルケンシュトック社のフットベッドが使用されています。
このフットベッドは、コルクとラテックスから作られており、上質なコルクを細かく砕きラテックスを混ぜて成形することで、より軽くて弾力性に優れた仕上がりになっています。
高品質なスエード | |
柔らかく高品質なスエードは、肌触りが良く、足の裏の汗を良く吸ってくれます。 |
ジュート | |
通気性、吸汗性に優れた麻素材は、目の詰まったジュート(上)と目の粗いジュート(下)でコルク層を挟み込むことで湿度調整効果と強度アップをはかっています。 |
ラテックス混合のコルク | |
ゴムの木の樹液から作られるラテックス混合のコルクはビルケンシュトックオリジナル。足の圧力により形がなじみ時とともにフィット感が増していきます。 |
アウトソール | |
EVA混合の強化ゴムは、耐久性に優れスリップ防止のための特殊な形状加工が施されています。 |
Latex | Cork | |
ラテックスはゴムの木の樹液から作られます。弾力性が強く、引っぱりにも強いため、フットベッドの弾力性を保ちます。 | コルクには通常1センチ立方あたり約四千万個の蜂の巣状の空気を含んだ空洞があるため、その構造から弾力性が生まれます。コルク樫の樹皮表皮を取ったあとは、約10年程度で再び元どおりの状態になります。 |
1) 4層構造により衝撃吸収性や吸湿性がアップ |
スエード、麻、コルクの4層構造で、さらにかかと部分のクッション材により衝撃吸収性が高く、吸湿性に優れています。 |
2) 理想的な姿勢を保つための立体形状 |
土踏まず部分がふくらんだ立体形状なので、足の縦・横アーチをサポートしながら足裏全体に平均して体重がかかり、理想的な姿勢を保ちます。 |
3) つま先部分はゆとりのあるオブリック設計 |
足指に負担をかけず自然な状態に開放されるオブリック設計なので、外反母趾などを予防し、足の健康を保ちます。 |
ヒールカップ | |
深いヒールカップが、かかとをしっかりホールドし、足の向きをまっすぐに固定することで足全体を正しく機能させ歩行時の正しい姿勢をサポートします。 |
縦アーチサポート | |
内側と外側にある縦アーチサポートは歩行の際のバランスをとりやすくします。 |
横アーチサポート | |
起伏を付けアーチが下がらないようにすることで、足裏にかかる体重を分散させ理想的な歩行姿勢を一日中保ちます。 |
リム | |
フットベッドのふちを高くすることにより、足指を保護します。 |
トウバー | |
足指のつけ根にフィットするこのトウバーにより、体重が理想的に5本の指にかかることで足の前後へのズレを防ぎ、歩行時の蹴り上げをしっかりサポートします。 |
フロント | |
つま先に広いスペースを持つことにより、ストレスなく足指をのばせます。 |
ヒールカップ | |
TATAMIのフットベッドは、従来のタイプに比べ、コルクの量を30%増やしてさらなる機能を加えてあります。 | |
* かかと部の深いくぼみが足のホールド性を高めます。 * 末広がりの形状により接地面が広がり、歩行時の安定性を保ちます。 |
スムーズな歩行 | |
歩行時の着地から蹴り出しまでの体重移動を考慮し、弓なりに反ったフットベッドがスムーズな歩行を実現。TATAMI独自の歩きやすさは、進化した機能から生まれています。 |
足の衝撃を吸収 | |
歩行時の衝撃が最もかかるかかと部分にラテックスのクッションを挿入することにより、足にかかる負担を大幅に軽減します。
※Original Lineはサンダルアイテムが対象となります。 |
Leather |
Leatherと表記しているモデルは、なめした革を染色し、なめらかに仕上げた「スムースレザー」を使用しています。 |
Suede |
革の裏面を起毛させたスエードは、やわらかく肉厚で、心地よい肌触りが特徴です。 |
Nuback |
革の表面を毛羽立たせたヌバックは、やわらかく、ベルベットのような風合いが楽しめます。 |
Birko-flor |
ビルケンシュトック社が特別に開発した合成皮革素材の「ビルコフロー」。革と同じ多孔性なので、通気性や吸湿性に優れており、表面の風合いは革そのものですが、防水性が高くお手入れが簡単です。内側は肌に優しいフェルト素材で外側は破れにくく強度が高い優れた素材。長く続くコンフォート感をお約束します。 |
リペア
当店にてお買い上げいただいたビルケンシュトック・タタミの製品に関しては下記の修理を承ります。 代金と送料につきましては、商品をメーカーにて確認し、お見積もりさせていただきます。 修理のご依頼はこちらよりご連絡下さい。 他店でお買い上げいただいた商品はお買い上げいただいたお店へお問い合わせください。 下記は修理代金の目安です。損傷の度合いにより異なりますので、あらかじめご了承下さい。 当店とお客様間の往復の実費送料はお客様のご負担となります。 費用は銀行振込での前払いとなります。 |
環境を守り、TATAMIをより長くご愛用いただくためにTATAMI製品の修理は一部の商品を除いてほとんどが修理可能です。実際の修理作業は、矯正靴を知り尽くしたプロのクラフトマンが、そのほとんどを手作業で行っています。
修理内容は、純正部材をドイツ本国より輸入し、靴底(アウトソール)の張り替えはもちろん、尾錠の交換、フットベッド側面コルク部分の割れや欠けの補修、アウトソールの縫いつけまで対応しています。
TATAMIのフットウェアをより永くご愛用いただくことは、3R(ごみを減らす<リデュース>、ものを繰り返し使う<リユース>、再資源化する<リサイクル>)を促進し環境保護をサポートします。快適な履き心地をいつまでもお楽しみください。
サンダル | オールソール張替え | ¥4,410(税込)〜 | |
かかと部のみソール張替え | ¥3,360(税込)〜 | ||
中敷き革張替え | ¥4,725(税込)〜 | ||
コルク補修 ※追加1箇所につき¥735(税込)加算 |
¥3,045(税込)〜 | ||
尾錠交換(1箇所) ※追加1個につき¥378(税込)加算 |
¥2,835(税込)〜 | ||
シューズ(クロッグタイプ含む) | オールソール張替え | ¥9,975(税込)〜 | |
FAQ
TATAMIは普通のサンダルとどこが違うのですか? |
ほとんどのサンダルは1シーズンか長くて2シーズン保てば良いように作られていますが、TATAMIは長持ちするように作られています。TATAMIは整形外科の観点からデザインされ、組み立てられており、他の多くのシューズでは及ばないようなコンフォートと身体の支えを創りだしています。品質の良い素材により耐久性ばかりでなく、長い間使ってもその優れた外見も衰えません。しかも修理が利くのでさらに寿命が延び、投資効果が高いと言えます。 |
なぜ幅広く見えるのですか? |
TATAMIは、他のほとんどのシューズより幅広に見えます。それは、人間の足の自然な形をなぞったからです。多くのシューズの場合、細くなったつま先が特徴ですが、これではつま先を圧迫するだけでなく足の自然な骨組みを崩すことになります。 |
どうしてこんなに緩く感じられるのですか? ベルトをもっときつく締めたいのですが? |
TATAMIは緩く履くように作られているのです。身体の支えは、フットベッドの役目であって、ベルトをきつく締めて支えているわけではありません。緩くすることによって足は、自然に動きます。また、循環をより良くすることにもなります。バックベルトをきつく締めすぎると自然にフットベッドに足が納まりません。きつく締めたいというお客様には、一旦履き具合の感じをつかんだ後で緩めることをお勧めします。 |
TATAMIのクッションソールは他のものとどこが違うのですか? |
フットベッドは、マットレスのようなものです。柔らかすぎるマットレスは、体を横たえたときは素晴らしいと思うでしょうが、そこにしばらく居ると背中や腰に良くないのです。硬めのマットレスのようにビルケンシュトックのフットベッドは、体をしっかり支えます。 |
TATAMIを履くと足が大きくなるのですか? |
TATAMIのサンダルは、足を新しい形にするわけではありません。伝統的なシューズによって圧迫されていた足を自然な元の形に戻すだけです。もちろん個人それぞれの足の柔軟性によりますが、多くのお客様は、TATAMIのコンフォートを知ってしまうと従来のものには戻りにくいようです。 |
フットベッドは、私の足の形に合ってきますか? |
TATAMIのフットベッドは、弾力性のあるコルクとラテックスを使って足にとって良いと思われる形を作るようにと成形されたものです。履いているうちにあなたの足に慣れてきます(あなたの足も慣れる)。長くTATAMIを履けば履くほどコンフォタブルになります。 |
サイズが大きいように感じるのですが? |
まずフィッティングが正しくないとTATAMIフットウェアのヘルシーな利点を逃してしまいます。小さいサイズだと、足が自然な位置に納まりません。 |
足指の一本が、フットベッドの縁に触れていてもかまわないでしょうか? |
他の指に余裕があればOKです。一本の指が長すぎる場合には、通常のフットベッドの縁に小さなへこみができます。縁の触る部分を指で押さえつければへこみが早くできます。もし、それでもご不満であれば、お買い求めの小売店経由で修理をお申し付けください。 |
TATAMIは、どのぐらい長持ちするものですか? |
TATAMIは優れた耐久性を持っています。ケアをしていただければ何年間もそのコンフォートを楽しむことができます。 |
TATAMIは修理可能と聞いていますが、どこで修理してもらえるのですか? |
TATAMIフットウェアの多くの部品は、修理または交換可能です。それをすることで、シューズ、サンダルの寿命が延びます。お買い求めの小売店経由にてお申し付けください。 |
TATAMIのコルクソールは、どうしてこんなに堅いのですか? ならし期間はあるのですか? |
TATAMIを履いたとたんすぐにコンフォタブルと感じる人もいますし、また数時間の人も、1〜2週間の人もいらっしゃいます。それは、足裏の形状によるものですが、コルクは履くほどに必ずあなたの足にもフィットしてきます。 |
修理のタイミングは? |
靴底が1/2以上すり減ったら靴底を替えるタイミングです。お買い求めの小売店にご相談ください。 |
足の健康
足の神経と筋肉
健康で、正常に鍛えられた人間の体重の50%は脚です。そして、人間の筋肉の70%を脚の筋肉が占めています。そう、人間は 足を使って活動するようにできているのです。筋肉の運動は整脈中の血液を心臓に向かって押し上げる働きがあることが知られていますが、その脚の筋肉や足指 を十分に使わないとき、整脈のポンプ運動が低下し、新陳代謝や血液の循環が鈍り、さまざまな疾病や障害を引き起こします。特に、足の指から足の裏にかけて は神経が集中しており、足に感じる刺激は、靱帯、神経、脊髄を経て大脳に至り、足指の自由な運動は全身の筋肉運動に効果的に働いているのです。
ですから、TATAMIを履いて足の指や裏を自由に解放し、適度な刺激をすることは、身体全体の血液の循環を促し、心のスト レスを解消し、脳の活性化を高めるホルモンの分泌も盛んになって、均整のとれた体と豊かな感性を育てることになるのです。一方、足に合わない靴や、女性が 愛用するハイヒールは、足を圧迫し、疲労させるだけでなく、頭痛、腰痛、集中力の低下、食欲不振などの原因ともなるのです。
足の骨
人間の足には、両足で56個の骨があり、この小さな部分で、 208個ある身体全体の骨の4分の1を占めています。これは、生涯を通じて2本の足にかかる約1億8000トンもの体重の負荷を芸術的なまでに合理的に分 散しながらバランス良く受け止めるために必要な精緻な構造なのです。直立した人の足の骨の構造を解剖学的に見ると、かかとに多くの体重がかかっており、足 根骨と呼ばれる踵部の丈夫な7個の骨で体重の9割を受け止めるような構造になっています。
歩行のバランス
ヒールの高い靴を履くと、本来体重を受け止める構造になっていない華奢なつま先の足趾骨に、過度の 体重がかかってしまい足趾骨を痛めます。それが長時間続くと外反母趾という疾患を引き起こし、ひどい場合は手術が必要になることもあります。そして歩く姿 勢が不自然になることにより、ふくらはぎの筋肉が痙攣し、足全体の筋肉がほぐれなくなるばかりでなく、骨盤と背骨の形状がゆがみ、骨や神経に重大な障害を 引き起こしてしまうことさえあるのです。
健康な人の足と、足に合わない靴を履き続けた人の足を比べてみてください。先の尖った細い靴や足が美しいのでしょうか。ほんの少し立ち止まって考えていただきたいのです。
TATAMIの靴とサンダルは、人間の骨や筋肉の本来の機能に則して作ってあり、その本来の機能を損なったり傷つけたりすることがありません。むしろ、現代社会の中で弱っているその機能を補完さえしているのです。
ですから、TATAMI製品を履けば、あなたの足は本来の活動をはじめ、足指は運動し、血行が良くなり、自然な活動ができるようになるのです。
足には、体を支えるため、骨と筋肉からなる3つのアーチの構造があります。親指と小指の外側にある2つの縦アーチ、それから親指の付け根から小指の 付け根の甲に、カーブを描くようにある、横のアーチです。これらのアーチは体を支え、歩くときの衝撃などを抑えてくれるバネの役割を果たします。この構造 が不適切な靴の着用で崩れてしまうと、さまざまな足のトラブルの原因になります。
開張足[pes transveer soplanus]
開帳足は足全体に影響を及ぼす前足部の変形であり、前述でも述べた横アーチが低下することで母趾付 け根のボール部が開いて横幅になり足部の扁平と前足部の拡張へと進行していきます。中足骨が開散することにより、指に情報を伝える腱の引張方向が変化し、 その結果、筋肉のバランス障害により二次的な足趾変形が生じてきます。多発性関節症の開帳足の場合には、炎症性変形により初めから痛みを伴います。開張足 は、鉤指、ハンマー・トゥ、騎馬指、屈指などを併発する可能性もあります。
外反母趾[hallux valgus]
外反母趾は、幅の狭すぎる靴、炎症性疾患(リュウマチ)、麻痺、損傷による筋肉のバランス障害に よって起こる、開帳足が進行した結果として生じます。外反母趾は足の親指(母趾)が体の外側に向かって反ってしまうものです。親指の付け根の出っ張ってい る部分と、親指の先をつないだ線、そして、同じく親指の付け根の出っ張っている部分とかかとをつないだ線。この2本の線の角度を外反母趾角と言います。こ の角度が15度を超えると外反母趾の疑いがあります。一般的には、15度〜20度が軽症、20度〜40度が中等度、40度を超えると重症です。
ハンマー・トゥ[digitus malleus]
先天性のものはまれで、多くは足の変形(扁平足、凹足または開張足)の結果として起こります。屈曲 及び伸展腱に異変が生じ、極度に進むと中足趾節関節は中足骨の上に押し上げられます。どの指にも発生する可能性があり、最も多く見られるのは第2指(大多 数の人は第2指が一番長い)です。
原因はウイズ幅またはサイズが小さすぎる靴の着用(特に若い人)がほとんどで、母趾とその他の指が一緒に押しつけられて変形し、さらに関節の拘縮へと進む。また激しい痛みを伴う魚の目の形成もよく見られます。
鉤指および騎馬指も同じ原因で発生します。処置としては圧迫を和らげる包帯と魚の目用の中敷き・踵敷き、または整形外科用足形を併用することを お奨めします。
靴の選び方
私たちの足はご存知のように、ソフトでしなやかな大地の上を立って歩くように設計されています。素足で野原や砂の上を歩く と、自然の感触の心地よさだけでなく、ほどよい弾力性がアスファルトに疲れた足を癒し、足の裏に集まる脊髄神経をまんべんなく刺激するため、全身の血液や リンパ液の流れが活発になるのです。
つまり、強く健康な足への正しい基礎ができあがり、それがあなたの体の健康を維持させるのです。
しかし、今日の私たちは素足で日常生活を送ることがほぼ不可能であり、靴やサンダルに対する意識も足の健康より流行やファッションが優先されるようになりました。機能はあとからついてくるという考え方なのです。
その結果、今日の先進国では足部疾患に悩む人が急増しているのです。その典型的なものは先の尖った靴やヒールの高い靴ばかりを履きつづけたことによって、足の骨までが変形してしまう、外反母趾という疾患です。
そこで、TATAMIは足が自然を最適な形で感じ取れるようにすることを研究の目標においてきました。素足で砂の上を歩くのと同じ効果を靴の中で可能にするということなのです。
他のサンダルや靴と比較して、幅は広く、靴に関しては、爪先部分が高くできています。これは歩行時の足の動きを邪魔しない本来の素足で歩く状態を靴の中で再現されるようにデザインされているのです。
また、「フットベッド」と呼ばれる良質の天然コルクでできたインソールは、爪先の形状が足なりになっていて、指先を曲げたり、広げたりの運動を容易にする余裕があります。これは歩行時に第1指(親指)に自分の全体重がかかり、テコの役割を果たす助けになります。
正しい歩行とは、踵から親指に抜ける歩行法ですが、このフットベッドの特徴の一つであるトゥ・グリップ(横アーチ)がこの運 動を容易にするのです。適正な高さのアーチサポート(縦アーチ)は、体重を均等に配分する役目を果たしています。また、ヒールカップが深く、これは素足で 直立したときの自然な状態なのです。踵を深く包みこみ、歩行時の安定を大きく助けます。
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これがフットベッド三大特徴です。
このように、足をそして体を大切に考えたTATAMIの製品を一度お試しください。人間の足には何が必要かきっと見えてくるはずです。
マッキントッシュ Mackintosh | フィリアム Filiam |