”ロイヤルアイリッシュポプリン”は、先染シルクをたて糸に、先染メリノのウーステッドウールを横糸にしています。
シルクの表面は贅沢さを漂わせ、又ウールはしわを防ぐ弾力性を含んでおり、ネクタイの素材として最適のものといえます。
”ロイヤルアイリッシュポプリン”の持つ深みのある光沢は、それぞれのたて糸が約20,000本ものシルクによって織られているためです。アトキンソンズ社は、織物工場であり、またネクタイメーカーであるという両面性を持ち合わせており、これは他社に類の無いことなのです。自社内で全てハンドライティングによるデザインを起こす事ができます。
また、アイリッシュポプリンの他にも、ピュアシルク、ピュアウールも豊富に取り扱っています。
アトキンソンズのコレクションは長い間に培われた伝統の良さを再認識させる最高級の品質によって支えられています。
他では、手に入れることの出来ないその品質を保つことは、アトキンソンズ社の最大の目標でもあるのです。
アトキンソンズのネクタイの特徴は頑固なまでのトラディショナルスタイルであり、熟練したクラフトマンの優れた技術といえます。
質の高いハンドメイドのネクタイは、それを作りうる技術を持つクラフトマンによってのみ作ることが出来、世界各国の有名ブティックにて絶賛を浴びています。
アトキンソンズは、小さなファミリー会社として運営されていますが、その姿勢は2世紀もの長い間、高い評価をうけています。
その長い歴史の間、アメリカでは南北戦争があり、蒸気船の発明や様々な発見や出来事がありました。
アトキンソンズは、創業者によって培われた品質とサービスを守り常に向上させることを目標としています。
1820年、リチャード・アトキンソンズ氏(当時のアイルランド共和国首都ダブリンの市長)は、クラフトマンにアイリッシュポプリン(厚手の畝織物)を彼のブティック専用に織らせ、そのおかげでダブリンのユグノーシルクの貿易は復興することが出来たのです。
ポプリンという織物は元々、”ペイプーリン(Pape-Lin)”と呼ばれローマ法王がアヴィニヨン(フランス南東部の都市)に住んでいた時の教会の制服に使われていました。
ダブリン市のカレッジ・グリーンにあるアトキンソンズ氏のブティックは次第に王室の婦人達の華やかな社交場となりました。
氏は、1837年にビクトリア女王よりロイヤルワラント(国王より授与される認定書)を授けられ、19世紀の終わりまでに、イタリー国王、ベルギー女王、ギリシャ女王、オランダ女王、そしてポルトガル女王からそれぞれロイヤルワラントを授与されました。
そして、この単なる織物にすぎなかったポプリンは彼の幅広い諸外国の王族との付き合いによって”ロイヤルアイリッシュポプリン”と呼ばれるようになったのです。
もちろん、最高の品質を保つためには、それなりの努力を必要とします。しかし、出来あがったネクタイの伝統あるスタイルは、決して華美に流れることのない英国のプレステージを感じさせます。
※アトキンソンズは当店では取り扱っておりません。 |