エンメ・テ・エンネ Emme te. Enne
2012/05/16
ブランド
EmmeとEnneはイタリア語のMとNの発音、そして、MとNの間に置かれたte.はイタリア語のtessuto(生地)を略したものです。 MとNがプレステージの高い生地を通して結びつき、共に魅力的な1枚のシャツをつくりあげるという意味を込めて、Emme te. Enneというブランドを立ち上げました。 Mの由来は、Emme te. Enneのシャツを縫製するシャツ工場Due Emme社の代表者マティルデ・モレッティ (Matilde Moretti)女史のイニシャルです。 Nは、Emme te. Enneの生地の企画を担う並木(Namiki)氏のイニシャルです。 Emme te. Enneの主役となるこの二人の共通点は、シャツとネクタイという異なる専門分野にあって、ファッションという世界を深く愛し、とりわけモノづくりに対する尽きることのない情熱的な探求心を有している点にあります。 マティルデ女史は母親から受け継いだシャツづくりをライフワークとし、以来30年を経た今日でも針と糸を巧みに操り、朝から晩まで工房の第一線で愛情深くシャツを縫い続ける、シャツづくりのエキスパートです。 そして、色柄の表現という点において、このシャツとネクタイのテキスタイル・デザインは、ジャケットやパンツ、コートといったアイテムのそれとは異なり、極めて自由な表現性を共有しています。 並木氏がシーズンごとにネクタイの生地を企画するために訪れる北イタリアのコモ、ベルガモ、ブレシアの一帯は、シルクのみならず高品質で洗練されたコットン・ファブリックの世界的な生産地であり、ネクタイ工場とシャツ工場が軒を連ね、彼らに素材を供給する多くの機屋はネクタイ地もシャツ地も手掛けています。 20年近くもの間、ネクタイの企画のためこの地を訪れる中で、並木氏は高品質なコットン地はもとより、その高いプリント技術にも注目していました。 並木氏はネクタイ地を開発しながらもシャツ向きのデザイン・パターンの研究に情熱を燃やし、いつしか多彩なバリエーションを誇るプリントのシャツ地のコレクションを確立していました。 こうしてEmme te. Enneのシャツ・コレクションは、ネクタイのメッカ、シャツのメッカである北イタリアで、情熱をこめてシャツをつくり続けるマティルデ女史と、ファブリックの企画に情熱を燃やす並木氏の出会いによって誕生しました。 Emme te. Enneの特色は、第一に、日常生活の中にあるシャツというアイテムを念頭に、決して奇をてらうことなく、目に優しく美しいファブリックの世界をコモの世界最高水準のプリント技術を背景に実現し、常に新鮮なデザイン・パターンを毎シーズン提案し続けること。 テキスタイル・デザインに限界が来ない限り、シャツというキャンバスに描かれるEmme te. Enneのコレクションは続いていきます。 |
モノマックス 2012年6月号掲載商品 | ブルーのシャツにワインレッドのタイを合わせたポップな色合いのオンスタイル。 |