ブランド事典

アルティオリ Artioli

ヒストリー

アルティオリ(Artioli)はイタリアを代表するマッケイ製法のシューズメーカーです。
創業者であるセヴェリーノ・アルティオリ氏は、地元フェラーラの靴屋で靴職人として働いた後、1945年にミラノの北西に位置するトラダーテで創業しました。
セヴェリーノ氏は、熟練の職人たちと協力して、生産プロセスを改善し革新的なツールを発明することで、すぐに頭角を現しました。

アンドレア・アルティオリは1990年に「アンドレア・バイ・アルティオリ」というカジュアルラインを発表しました。
アンドレアは靴とコーディネートできるよう、財布やバッグ、スーツケース、グローブ、ジャケット、コートに加え、靴と同じ革を使用した高価なバックル付きのベルトも製作しました。
このコレクションはエレガントかつ上品で、洗練されたマナーを身に着けた男性に着てもらうことをターゲットとして発表されました。
新ラインである「Years 2010」の発売時には、永年の研究や調査、実験に基づいた、非常に革新的でテクニカルな製品を発表しました。

フィロソフィー

アルティオリ家の歴史は、創業者セヴェリーノ・アルティオリから2代目のヴィート・アルティオリ、3代目のアンドレア・アルティオリへと受け継がれました。
純粋な同族経営によって、アルティオリラインは世界的な成功を収めました。
尽きることのない情熱が、長年に渡り優れた審美眼をもつ国際的な人々に評価され、世界の多くの主要都市において、各都市を代表するショップで販売されるようになりました。
ヴィートとアンドレアによるアルティオリの二世代は、本物や一流品を求める男性に身に着けてほしいという同一の願いを持ち、2000年代には共に活躍していました。

アルティオリ製シューズの誕生

アルティオリの名工たちの間では、2世紀に渡り蓄積された知識と経験による、200もの複雑な作業が受け継がれています。
名工たちは、この伝承された知識と経験を、最高のレザーだけを使った靴作りに活かしています。

革の質が高いことで通気性が高まり、ステッチだけで処理した特殊なライニングとソールの素材によって、足を快適な状態に保ちます。
靴の快適性は、柔らかくぜいたくなフロント部分や、全体を形作る補強された先端部、衝撃や体重を吸収する適度な硬さのアーチとヒール部分によって実現させています。

ほとんどのコレクションはマッケイ製法で、エレガントで美しいデザインが特徴です。
爪先はチゼルトゥとよばれる細く鋭角的なラインを得意とし、ワイズは細く、ロングノーズのデザインを基本としています。
価格帯は20万円前後です。

コレクション

アルティオリは、一定の高い品質基準に従って様々な皮革製品を製作しています。
生産には伝統的な方法を用いてはいますが、テクノロジーを取り入れてうまく改良しています。
主力製品は、メンズやレディースの靴やスリッパやサンダルから、ベルトや革小物、バッグ、スーツケース、トランク、そしてグローブなどのレザーで作られた全てのアクセサリーに及んでいます。
ジャケットやレザーのコートと共に、トータルでコーディネートできるようになっています。

顧客

履き心地の良さとエレガントなフォルムに魅せられた顧客は多く、フレッド・アステアやフランク・シナトラ、ショーン・ペン、ロバート・デニーロといった俳優、ブッシュ元米大統領やイラクのフセイン元大統領などの政治家が顧客リストに名を連ねます。
そして故ヨハネ・パウロ二世には創業者のセヴェリーノ・アルティオリが靴を献上しました。