イタリア語で「7つ折り」を意味するセッテピエゲのタイは、20世紀初頭の英国上流階級の間で用いられていた、スカーフを折り重ねて誕生したネクタイのヒストリーをオマージュしたもので、柔らかく上質な生地がふわふわと躍動感を持っているのが特徴。
四角い正方形の一枚生地を7つ折にして縫製し、職人の「ファット・ア・マーノ(手仕事)」によって、1つ1つ丁寧に生み出される。
フィレンツェのタイ・ユア・タイ、ナポリのマリネッラ、ミラノのアンジェロ・フスコは、いずれも引けを取らない世界最高峰のネクタイ工房であり、上流階級やセレブリティー、王侯貴族などに愛されている。
セッテピエッゲのネクタイには通常のネクタイの倍近い、もしくはそれ以上のシルクが使用されている為、価格もそれに比例して上昇する。
通常イタリアや英国現地でも、ネクタイの価格は60~80ユーロ、80~100ポンドが一般的だが、マリネッラのタイは、1本140ユーロ以上が相場だ。
セッテピエゲのネクタイには、締め心地や、シルク生地そのものの質感を生かすために、ネクタイの復元力を高める為の補強材として用いられるウールの芯地が全く用いられていない。
その為、たっぷりとしたシルクの一枚生地が贅沢に使われており、極上の締め心地を生む。
ネクタイは誰もが身につけるアイテムでありながら、セッテピエゲのそれは他と差をつける事の出来る、拘りを感じさせるアイテムなのである。
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