ブランド事典

ジャンカルロ・ガレッティ Giancarlo Galletti

ブランド

創業者のジャンカルロ・ガレッティ(Giancarlo Galletti)氏はイタリア・フィレンツェに生まれ育ち、イタリア・フィレンツェが起源とされる古代芸術ルネサンス文化に強く影響を受けながら革の世界で自らの創造理念を築き上げ、1972年にイタリア・フィレンツェに自らの創造理念をカタチにするべく、鞄工房Galletti&Carlini社を設立しました。

工房設立当初より卓越したハンドクラフトには定評があり、工房のスタートからすぐにメゾンブランドからのオファーが入り有名ブランドの下請けを始めることになります。
その技術と品質の高さは業界内に瞬く間に広がり、数々の国内外ブランドの製品を請け負うまでに時間は要しませんでした。

しかし同社の哲学は、単なるブランドやビジネスの上には置かれていません。
あくまで製品そのもの、つまり世界が認めるトスカーナの伝統的なハンドクラフト製法により1本1本手作りされる製品の品質向上と技術開発に置かれています。

“The others sell a name, we sell bag.”

同社のこの概念は、世界で最も有名なブランドでさえハンドクラフトによる製品から効率を重視した工業生産的な製品への切り替えを実行している現実に起因したものです。
そうした現実を否定し、イタリア・トスカーナ・フィレンツェのクラフトマンシップを伝承するために自らのファミリーネームを冠したGallettiシリーズを発表しました。

トレードマークの盾に描かれた雄鶏は古代ローマのガリア人のシンボル「ガリアの雄鶏」を表しています。
つまりGalletti家そのものを表現しています。
また、ユリはフィレンツェのシンボルであり、この地で生まれ働ける喜びと誇りを表しています。
擦り切れた盾は同社が長年に渡って革製品を作ってきた伝統そのものを象徴したものです。