ブランド事典

ペンハリガン Penhaligon’s

History

ペンハリガンの始まりは、1872年までさかのぼります。
創立者のウィリアム・ペンハリガンは、1860年代後半に故郷のコーンウォールからロンドンに向かい、ペンハリガンのルーツとなる理髪店をジャーミン・ストリートに開業しました。
そして、1872年にペンハリガンの初めての香り「ハマン ブーケ」を発表します。
この香りは、当時、同じ通りにあったターキッシュバスのスチームと硫黄の香りにインスパイアされたもので、まさに、奇抜なものが流行した時代を象徴する香りでした。
香水ももともとは、理髪店に足を運ぶお客のニーズで副業的に作っていたのが、気づいたら人気ブランドになり、現在まで何百年も続く老舗ブランドを確立しました。
はっと不思議に思った瞬間や風景、記憶の底に埋もれてしまった情景。
そのような一瞬一瞬を切り取り、香りに忠実に昇華しようとしたウィリアム。
“創造的かつ革新的な香水作り”で数々の香水を世に送り出してきた創始者ウィリアム・ペンハリガンのを美学は現代にも引き継がれています。
ペンハリガンは創始者なき今も、これまでにないセンセーショナルな香りを追い求め、日々探究し続けています。

Fragrance

独特な魅力を持つペンハリガンのフレグランスは、上質な天然香料と調香の先端技術によって作られています。
ペンハリガンのフレグランスは、体温とその人の持つ香りによって化学反応を起こし、世界に1つしかないその人だけの香りとして見事に調和していきます。
ペンハリガンのフレグランスはアルコールがベースで、香りの濃度によって、コロン、オードトワレ、オードパルファムに分けています。
ペンハリガンのコロンは驚くほど香りがしっかりしており、持続性を保つためにベースノートに重厚な香料を使用しているものもあります。
また、オードパルファムの中には、肌につけたときは軽やかに香り、20分~30分程経つとスパイシーな深みが増してくるものもあります。

Royal Warrants

ペンハリガンは二つのロイヤルワラント(英国王室御用達の認定証)を保有しています。
ウィリアム・ペンハリガンは、ヴィクトリア女王の統治が終わる頃トータルグルーマーとしての実績が評価され、「英国王室御用達の理容師兼香水商」の称号を授かりました。
その後、1903年にはアレクサンドラ女王、1956年にはエディンバラ公、1988年にはチャールズ皇太子から王室御用達の認定証が与えられ、現在も両殿下によるロイヤルワラントを保有しています。
ロイヤルワラントは、確かな品質とサービスを5年以上継続して女王エリザベス2世とエディンバラ公、そしてチャールズ皇太子に提供してきたという証で、企業や職人にとってこの上なく栄誉なこととされています。