ファッション用語事典

ゴム引きコートとは、グラスゴー生まれの英国人科学者で、マッキントッシュ社の創設者でもあるチャールズ・マッキントッシュが、発明に成功したゴム引きと呼ばれる特殊な素材を用いたコートのことである。

幼少時代より、化学の虜となっていたチャールズ・マッキントッシュは、自身の生まれ故郷でもあるグラスゴーの工員として働いていた10代のころから、様々な数多くの化学的実験を友人たちとともに行なっていた。
そうした実験の中で、彼は、後のゴム引き生地製造方法の雛型となる、タールとナフタを1つに混ぜ合わせて作る、防水性の生地の製造実験に成功していた。
この製造方法を更に改良し、剛質性に富んだ2種類のインド産ゴムを混ぜ合わせ、そのゴム生地にナフタを化学反応させて、防水性の高いゴム生地を発明した。

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ゴム引きコート Rubber Coat

センツァ・インテルノとは、肩パットや芯地を最小限に留め、裏地を持たない軽い一枚仕立てのジャケットを指す。
センツァとはイタリア語で「無」という意味で、インテルノとは「中身・芯」を表している。
センツァ・インテルノは、ナポリのテーラーたちが得意としている技巧の1つで、特に日本ではマニカ・カミーチャと共に人気を博しているスタイルである。
総裏地仕様のものに比べ、裏地で覆うことによるライニングで、仕上げのミスを隠すことが出来ない為、テーラーの技術が一目瞭然となる高度なテーラリング技術である。

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センツァ・インテルノ Senza Interlno

カーゴパンツは元々、戦闘服や狩猟などの本格的なアウトドア用として開発されたパンツのことである。
パンツの両サイドには、陸軍兵士たちが戦闘活動に用いる為の、地図やコンパスなどを入れる大型のアコーディオンポケットが貼り付けられている。
また、臀部にもポケットが機能的に配置されている。
動き易さを重視する為に、腰回りは比較的ゆったりと、裾は細く絞られているのが特徴的。
素材には丈夫で速乾性の高い厚手の生地が使われている。
しっかりとした縫い目と大きなベルトループ、幾つものポケットが備わっている。

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カーゴパンツ – Cargo Pants

フェアアイルニットで有名なフェアアイルの語源は、スコットランド北東部に浮かぶ、僅か70人ほどの島民が暮らす小さな島、フェア島 (Fair Isle、ノース語で羊の島を意味するFrjoeyに由来する)は、シェトランド諸島を構成する大英帝国圏内で最も遠い離島である。
全長4.8キロ、幅2.4キロ、総面積は5.61平方キロメートルしか無い本当に小さな島である。
島全体が冷涼気候であり、一年中強風が吹き荒れ、平均気温10度以上の日が年間の4分の1以下3ヶ月以下である。

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フェアアイル Fair Isle

ジーンズとは、デニム生地を用いた5ポケット型のパンツを指す。
その語源はフランス語の“bleu de Genes”、「ジェノアの青」という意で、ジェノアは中世ラテン語で Genua 、フランス語で Gene であり、英語の jean の語源となっている。
1850年代のアメリカ合衆国カリフォルニア。
鉱山労働者たちが暮らす、郊外のとある小さな町で、「Levi Strauss & Co」という名の呉服問屋を営んでいたユダヤ系ドイツ人、リーバイ・ストラウスは、 彼の名である「Levi’s」を冠した、ダンガリーズと当時呼ばれる、厚手のキャンバスやコットン地のパンツを労働者たち相手に販売していた。

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ジーンズ Jeans

フェリージやダニエル&ボブ、オロビアンコなどで知られるイタリア・リモンタ社のナイロン。
リモンタ社は1893年、イタリア北部ロンバルディア州、ヨーロッパで最も繊維生産地として伝統のあるコモに程近いコスタ・マズナーガにて創業した。
同社はナイロンばかりでなく、他にも家具やアメニティなどに用いられるジャカード生地、最先端のハイファッションモードブランドであるエルメスやルイ・ヴィトン、プラダなど向けの服地や靴のアッパー素材など、ファッションに限らずバリエーションに富んだライフスタイル全般の上質なファブリックを生産してる。

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リモンタ社製ナイロン LIMONTA Nylon

ダッフルコート(duffle coat)とはフード付きの防寒コートで、オーバーコートの一種である。
元々はノルウェーなど北欧の漁師が作業着として着ており、17世紀頃、現在の雛型が生まれたとされている。
ダッフルの語源は、ベルギーのアントワープ近郊のダッフルという田舎町である。
そこで作られた起毛した粗い厚手のメルトン生地が、海軍用のコートに用いられたことから「ダッフル・コート」と命名された。
伝統的なダッフルコートには、純正のベルギー産のダッフル生地と、タータンチェック柄のウール地のライニングがあり、大きめのフードと、風の侵入を防ぐためにボタン留めのネックストラップ仕様となっている。

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ダッフルコート Duffle Coat

ブライドルレザーのブライドルとは、本来、馬の顔に装着する馬具の事を指す。
元々、ブライドルレザーが馬具に用いられたもの、中世ヨーロッパの戦争に於いて、主戦場であった騎馬戦で、馬の命を守る為に、堅牢性と強靭さを備えた防具用の革が必要だったからである。
その為、ブライドルレザーには、最高級のフルグレインカウハイド(成牛の一枚革)が用いられており、原皮から仕上げに至るまで、およそ10週間という長い時間を要する。
樹脂や種子などの自然の草木によるフルベジタブルタンニン鞣しが行なわれ、その後、皮を十分に寝かせる。

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ブライドルレザー – Bridleleather

コードバンは、馬の臀部の高繊維密度の革の厚い部分を用いていることから、革の中でも最も丈夫な革とされている。
また、この革の厚い部分がシェルと呼ばれることから、別名シェルコードバンとも呼ばれている。、
コードバンの革は、繊維が非常に細かく、耐久性に優れている。
赤味掛った濃褐色の色合いが非常に美しく光るのが特徴的。

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コードバン – Cordvan

チェスターコートは、オーバーコートの一種で、ディナージャケットの上に唯一着用可能なコートして、フォーマルコートの代表格として知られている。
最礼装のモーニングコートやイブニングコートにも、このチェスターフィールドが適切である。
素材には、紳士に相応しい色合いの黒、もしくはチャコールグレイの、重量感のあるツイード地やヘリンボーンウール、或いは濃紺のカシミア、キャメルヘアーなどが好ましい。デザインは、シングルブレストのノッチドラペルが最もベーシック。

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チェスターコート Chester Coat

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